美味しまね認証制度とは?

※美味しまね(「おいしまね」と読みます)

美味しまね認証制度とは、「島根県が定める基準に従って、県内の生産者が安全な産品を生産・出荷することにより、その産品の市場価値を向上させ、併せて経営の安定を図ることを目的とするGAP認証制度」です。

※GAP(「ギャップ」と読みます)

美味しまね認証制度の仕組み

美味しまね認証制度は、島根県独自のGAP認証制度として、国からも認知されているんですよ。

農林水産省「農業生産工程管理(GAP)の共通基盤に関するガイドライン」準拠確認済み

そもそも、GAPって、何なんですか?

GAPとは、Good Agricultural Practice(良い農業のやり方)の略で、『適正なやり方で、農業生産をしよう!』という取り組みのことなの。

「適正なやり方で農業生産をする」と言われても、何かイメージが湧かないわね?

「適正なやり方」と言っても、特に難しいことをするわけじゃないの。作業手順のルールを決めて整理・整頓・清掃・清潔・習慣の5つのSを実践し、それらをきちんと記録に残すということよ。

もちろん、各手順は、関係法令を守ることも必要だわね。

へぇ~、なんだか当たり前のことに聞こえるけど、そんなことで「安全な農産品」が作れるの?

そうなのよ! まず、5つのSで雑菌混入などのリスクが軽減できるでしょ。そして、その作業を記録することで、ミスを防ぐことができるし、万が一事故が起こっても、記録をたどることで、被害を最小限にできるのよ!
つまり、安全な農産品を作る基本ね!

確かに、消費者にとっては、安全な農産品を購入できるからいいけど、5つのSの実践や記録って、生産者にとっては意外と面倒じゃないの?

そうね、GAPに取り組む最初の頃は、面倒と感じることも事実ね。でも、取り組みを続けていくと、経営改善にも役立つのよ。GAPへの取り組みは、生産者にとっても大きなメリットになるの。

え~? 経営改善にも役立つの?どうして?

例えばね、農薬など資材の購入・保管・利用記録を分析することで、不必要な在庫や無駄な使用などがわかるでしょ。

それから、作業記録の分析から、無駄な作業や非効率な作業工程を割り出して、効率アップを目指せるわね。

さらには、さまざまな記録から次の生産計画を適切に作ることで、安全で高品質な農産物を計画どおりに生産できるようになるのよ!

なるほど!!! GAPって、すごいのね。

でも、GAPの取り組みを生産者の皆さんが適切に実施しているかどうかは、わからないですよね?

そのとおりね。「俺を信じろ!」と言われても、消費者は困るわよね。

そこで、県による「認証」というシステムが必要になるのよ!

確かに、県などの公的機関によって、生産者が適切にGAPを実施しているかを認めてくれれば、消費者は安心して、その農産品を購入できるわね。

島根県では、「美味しまね認証制度」を適切に維持管理していくために、まず品目種類ごとのGAP基準となる生産工程管理基準というものを定めているの。

それを生産者が守っているのか判断するために、現地審査をするの。(現地審査は、「公益財団法人しまね農業振興公社」が受託)

そして、認証の可否は、第三者委員会である「美味しまね認証審査委員会」で決定しているのよ。

認証が認められると、それを県知事が認証書をもって証明するの。もちろん、結果はWebサイトで公表しているから、透明性の高い公平で公正な制度になっているわ。

でも、消費者は、どの農産品が県の認証を受けているのか、その都度インターネットで調べる必要があるの?

いいえ、大丈夫よ。美味しまね認証が得られると、県が指定したマークを農産品につけることができるの。それをみれば、消費者は「美味しまね認証産品」とすぐわかる仕組みになっているのよ。

なるほど! 私も今度からは、美味しまね認証マークがついた農産品を買うようにするわ!

教えて!美味しまね認証」 Youtubeで美味しまね認証を紹介しています。

(しまねっこCH,島根県)

美味しまね認証制度の詳細は、こちらから御覧ください

(島根県庁 美味しまね認証サイト)